スペシャル
【最終話】選手にとってのユニフォームとは(5/5)
憧れだったユニフォームがスイッチを押す 篠山選手にとってユニフォームとはどういう存在ですか? 袖を通せば変身できる、ユニフォームは“ヒーロースーツ”のようなものだと思っています。毎シーズンデザインが変わるので、同じユニフォームを着る機会は60回程度です。それは、多いようで少ない気がしていて、だからこそスイッチが入るのかなと思います。小さな考え事や不調なども、ユニフォームを着れば気にならなくなり、「もうやるしかない」と思わせてくれる存在です。 印象に残っているエピソードがあれば教えてください ユニフォームのことで印象に残っているのは、デビュー戦の日です。神奈川出身なので、小さい頃から「サンダースのユニフォームを着てみたい」という思いがありました。初めてユニフォームを着たときは、夢が叶って非常にうれしかったのを覚えています。 ただ、それ以上にうれしかったのが、息子が大きくなり、ユニフォームを着て応援したいと言ってくれたときです。実際にユニフォームを着た息子を会場で見たときは、なんとも言えない、幸せな気持ちになりました。 デザインで気に入っているポイントはどこですか? 一番はシンプルでかっこいいところが気に入っています。クラブにとって、スポンサー企業さんのロゴが多く入っているのは大変ありがたいことですが、一方でロゴが多いほど、統一感が出にくくなるといった面もあります。しかし、サンダースのユニフォームはそういった面まで考えてデザインされていて、それによってブレイブレッドの一体感が出ているんです。それができるのは企業さんの配慮や気遣いがあって実現していることなので、非常に感謝しています。 どのような場面や気持ちで着てほしいですか? サンダースファミリーのみなさんには、いつかユニフォームを普段着として着てもらえるようになったらいいなと思っています。 たとえばプロ野球を見に行く方々は、ユニフォームを着たまま職場や家を出て、駅に集まったり、スタジアムに向かったりする姿を目にします。そうやってさまざまな人の目にユニフォームが触れることで、スポーツ文化は育ち、それがさらにファンを楽しませることにつながっていきます。 難しいことかもしれませんが、みなさんが普段着としても着たいと思えるように、ユニフォームを着る自分たち選手がカッコいい存在であり続けたいと思っています。 歴史あるチームのプロ選手として サンダースの選手として、大切にされていることを教えてください プロ選手であること、応援してくれる方々がいて自分があることは、常に意識しています。サンダースを見てもらうことで、何か熱いものを感じとってもらったり、行動に影響を与えたりして、「また応援に来たい」と思ってもらえるようにプレーしています。 サンダースに加入したときは観客がほとんどおらず、それこそほぼ0人なんて日もありました。だからこそ、1人でも2人でも応援に来てくださる方がいると、チームのモチベーションが上がるのを身に染みて感じ、それが今も「ファンを大切にしたい」という思いにつながっているように思います。 篠山選手が思うサンダースの魅力はどこですか? “歴史と文化のあるチーム”というのは、魅力の一つだと思います。 バスケに関わらず、75年以上の歴史のあるスポーツ団体はそう多くありません。長い歴史があるからこそ、子どもから大人まで幅広い年齢の方が一体になって応援できる存在なのだと思います。そして、多くの支えてくれる方々の想いが文化やチームをつくり、プレーや魅力として表れているのではないでしょうか。 最後にサンダースファミリーへのメッセージをお願いします いつも応援ありがとうございます!ぜひ赤の7番ユニフォームを買ってください! 私にとっての、川崎ブレイブサンダース サンダースに入って1年目はリーグ最下位で、負けて帰ることが多くありました。それでも、いつも待っていてくれるファンの方が「次は頑張って」と言って背中を押してくれたのが心に残っています。今はいつもたくさんのサンダースファミリーが待っていてくれます。それを当たり前なことだと思わないように、あのころを自分の原点として忘れないでいたいです。
【最終話】選手にとってのユニフォームとは(5/5)
憧れだったユニフォームがスイッチを押す 篠山選手にとってユニフォームとはどういう存在ですか? 袖を通せば変身できる、ユニフォームは“ヒーロースーツ”のようなものだと思っています。毎シーズンデザインが変わるので、同じユニフォームを着る機会は60回程度です。それは、多いようで少ない気がしていて、だからこそスイッチが入るのかなと思います。小さな考え事や不調なども、ユニフォームを着れば気にならなくなり、「もうやるしかない」と思わせてくれる存在です。 印象に残っているエピソードがあれば教えてください ユニフォームのことで印象に残っているのは、デビュー戦の日です。神奈川出身なので、小さい頃から「サンダースのユニフォームを着てみたい」という思いがありました。初めてユニフォームを着たときは、夢が叶って非常にうれしかったのを覚えています。 ただ、それ以上にうれしかったのが、息子が大きくなり、ユニフォームを着て応援したいと言ってくれたときです。実際にユニフォームを着た息子を会場で見たときは、なんとも言えない、幸せな気持ちになりました。 デザインで気に入っているポイントはどこですか? 一番はシンプルでかっこいいところが気に入っています。クラブにとって、スポンサー企業さんのロゴが多く入っているのは大変ありがたいことですが、一方でロゴが多いほど、統一感が出にくくなるといった面もあります。しかし、サンダースのユニフォームはそういった面まで考えてデザインされていて、それによってブレイブレッドの一体感が出ているんです。それができるのは企業さんの配慮や気遣いがあって実現していることなので、非常に感謝しています。 どのような場面や気持ちで着てほしいですか? サンダースファミリーのみなさんには、いつかユニフォームを普段着として着てもらえるようになったらいいなと思っています。 たとえばプロ野球を見に行く方々は、ユニフォームを着たまま職場や家を出て、駅に集まったり、スタジアムに向かったりする姿を目にします。そうやってさまざまな人の目にユニフォームが触れることで、スポーツ文化は育ち、それがさらにファンを楽しませることにつながっていきます。 難しいことかもしれませんが、みなさんが普段着としても着たいと思えるように、ユニフォームを着る自分たち選手がカッコいい存在であり続けたいと思っています。 歴史あるチームのプロ選手として サンダースの選手として、大切にされていることを教えてください プロ選手であること、応援してくれる方々がいて自分があることは、常に意識しています。サンダースを見てもらうことで、何か熱いものを感じとってもらったり、行動に影響を与えたりして、「また応援に来たい」と思ってもらえるようにプレーしています。 サンダースに加入したときは観客がほとんどおらず、それこそほぼ0人なんて日もありました。だからこそ、1人でも2人でも応援に来てくださる方がいると、チームのモチベーションが上がるのを身に染みて感じ、それが今も「ファンを大切にしたい」という思いにつながっているように思います。 篠山選手が思うサンダースの魅力はどこですか? “歴史と文化のあるチーム”というのは、魅力の一つだと思います。 バスケに関わらず、75年以上の歴史のあるスポーツ団体はそう多くありません。長い歴史があるからこそ、子どもから大人まで幅広い年齢の方が一体になって応援できる存在なのだと思います。そして、多くの支えてくれる方々の想いが文化やチームをつくり、プレーや魅力として表れているのではないでしょうか。 最後にサンダースファミリーへのメッセージをお願いします いつも応援ありがとうございます!ぜひ赤の7番ユニフォームを買ってください! 私にとっての、川崎ブレイブサンダース サンダースに入って1年目はリーグ最下位で、負けて帰ることが多くありました。それでも、いつも待っていてくれるファンの方が「次は頑張って」と言って背中を押してくれたのが心に残っています。今はいつもたくさんのサンダースファミリーが待っていてくれます。それを当たり前なことだと思わないように、あのころを自分の原点として忘れないでいたいです。
【第5弾】ユニフォームスナップ In 川崎市とどろきアリーナ(5/2)
ブレイブレッドを着こなすサンダースファミリーを要チェック! ①イニシャル ②ファン歴 ③好きな選手 ④あなたにとってのサンダースとは? 写真左から順に ①F.Y ②生まれたときから ③みんな好き ④みんなに会える場所 ①M.Y ②5年 ③篠山竜青選手 ④親子にとって大事な場所 写真左から順に ①M.Y ②4年 ③藤井祐眞選手 ④毎日頑張れる存在 ①S.Y ②4年 ③藤井祐眞選手 写真左から順に ①T.T ②3年 ③納見悠仁選手 ④生きがい ①J.K ②1年 ③前田悟選手 ④私の命 ①M.I ②5年 ③増田啓介選手 ④かっこいいご近所さん 写真左から順に ①S.K ②5年 ③ジョーダン・ヒース選手 ④宝物 ①S.M ②7年 ③長谷川技選手 ④生きがい ①Y.A ②6年 ③ジョーダン・ヒース選手 ④元気のもと ※撮影時に一時的にマスクを外していただいております。 写真左から順に ①Y.O ②3年 ③熊谷尚也選手とマット・ジャニング選手 ④生きがい ①M.O ②3年 ③ジョーダン・ヒース選手 ④日々の活力 ※撮影時に一時的にマスクを外していただいております。 写真左から順に ①K.D ②2年 ③藤井祐眞選手 ④わからない ①A.D ②2年 ③篠山竜青選手 ④色が好き...
【第5弾】ユニフォームスナップ In 川崎市とどろきアリーナ(5/2)
ブレイブレッドを着こなすサンダースファミリーを要チェック! ①イニシャル ②ファン歴 ③好きな選手 ④あなたにとってのサンダースとは? 写真左から順に ①F.Y ②生まれたときから ③みんな好き ④みんなに会える場所 ①M.Y ②5年 ③篠山竜青選手 ④親子にとって大事な場所 写真左から順に ①M.Y ②4年 ③藤井祐眞選手 ④毎日頑張れる存在 ①S.Y ②4年 ③藤井祐眞選手 写真左から順に ①T.T ②3年 ③納見悠仁選手 ④生きがい ①J.K ②1年 ③前田悟選手 ④私の命 ①M.I ②5年 ③増田啓介選手 ④かっこいいご近所さん 写真左から順に ①S.K ②5年 ③ジョーダン・ヒース選手 ④宝物 ①S.M ②7年 ③長谷川技選手 ④生きがい ①Y.A ②6年 ③ジョーダン・ヒース選手 ④元気のもと ※撮影時に一時的にマスクを外していただいております。 写真左から順に ①Y.O ②3年 ③熊谷尚也選手とマット・ジャニング選手 ④生きがい ①M.O ②3年 ③ジョーダン・ヒース選手 ④日々の活力 ※撮影時に一時的にマスクを外していただいております。 写真左から順に ①K.D ②2年 ③藤井祐眞選手 ④わからない ①A.D ②2年 ③篠山竜青選手 ④色が好き...
【第4弾】歴史を越えてつながる サンダースとユニフォーム マネージャー/羽角国廣(4/28)
サンダースの歴史は、ひとつの工場から始まった 川﨑ブレイブサンダースに携わり始めた頃のことを教えてください。 私がチームに関わり始めたのは、川崎ブレイブサンダース(以下サンダース)の起源にあたる、東芝小向工場バスケットボール部の頃です。私は東京五輪が行われた1964年から小向工場で働き、バスケ部に参加しました。最初は選手として、その後はマネージャーや審判として、チームやバスケットに携わってきました。 部の設立は、私が入社する15年ほど前になります。小向工場バスケットボール部は、東芝工場の一つだった小向工場を拠点に、バスケ好きの従業員が集まって設立した社内サークルでした。当時はもちろん、工場に体育館はなく、敷地内にゴールを立てて練習していたのをよく覚えています。工場はその頃、非常に需要があったテレビをメインとして作っていたため、従業員数は5,000人を超えており、さまざまな運動部が立ち上がっていました。その中にバスケ部があったというわけです。 バスケ部の発足から、チームがどのようにして拡大していったのか教えてください。 設立後は従業員が増えることで部員が増えていったり、1955年には関東実業団連盟(現・社会人連盟地域リーグ)に加盟したりと、次第に活動の規模が大きくなっていきました。 また、1965年頃から、もっと強くなるためにと、会社の夏季連休などを利用して遠征を始めました。大会を見ては上手な人に声をかけ、社員として引き抜くことで、優秀な選手を確保したんです。当時設計担当部長だった方がバスケ経験者で、練習や人事面でもいろいろとサポートしていただいたのが大きかったです。 当時は女子チームが非常に強く、体育館を持っていたので使わせてもらうことも多々ありました。男子は1975年に日本リーグ(現 B.LEAGUE)の2部に昇格しましたが、女子は男子よりもずっと前から日本リーグに所属していたんです。 その後、着々と力をつけたチームは、1982年に転機を迎えました。初の外国人選手だったカウワン選手が大活躍し、1部リーグに昇格したんです。今でも彼の活躍は目に焼き付いています。誰も彼を止められず、一人で50点以上決めていたんですから。 他にも印象に残る活躍をし、チームの成長に貢献した選手は多くいます。例えば、1995年に加入した北選手と節政選手。北選手の外からのシュート、節政選手のゲームメイク。本当に素晴らしかったです。 意志を受け継ぐ、赤色のユニフォーム 歴代のユニフォームについて、その変遷と思いがあれば教えてください。 ユニフォームについてお話しをする前に、まずはチーム名についても触れておきます。 東芝のカラーである赤色をテーマに、チーム名が『レッドサンダース』と改名されたのが1991年のことです。サンダースという部分は、小向工場が電波機器事業だったことが由来になっています。さらに、約10年後のリーグ優勝した2000年に、勇敢なプレーをするという意味で『ブレイブサンダース』にチーム名を変更しました。この頃はまだ“川崎”がついていませんが、さらに先の2016年にB.LEAGUE となったことにより、地域に根ざした運営を行うということで 『川崎ブレイブサンダース』になりました。 実はこうやって、チーム名は何度も変わっています。同じようにユニフォームも数え切れないくらい変わってきました。しかし、唯一ずっと変わらないのが“赤色”です。グッズやアリーナも赤で統一しており、これだけはずっと受け継がれている歴史や意志のようなものを感じています。今のサンダースの“ブレイブレッド”にも、しっかり刻まれているのではないでしょうか。 未来に向かって、これからも繋げていきたい思いはありますか? 絶対的に忘れてはいけないのが、川崎という街に根付くように、意識しながら活動していくことです。『川崎ブレイブサンダース』というチーム名をファンの方も意識してくれていると思いますし、川崎に愛されるチームであってほしいと思います。そのためにも、子どものころから入れる、子どもクラブを始めたので、継続していきたいです。 サンダースファミリーへのメッセージをお願いします。 まずは応援に来てくださるみなさんに、心からありがとうと言いたいです。本当に熱心に応援してくださり、とにかくありがたいです。私からファンの方に、直接お礼を言う機会がないので、接する機会を作って、直接しっかり伝えていきたいです。 サンダースファミリーの熱気は本当にすごいです。ユニフォームを身にまとって、グッズも身につけて、そういった方がアリーナにいると、やはりチームとしての士気は高まります。歓声が上がり、アリーナが一つになる瞬間は、「ありがとう」という気持ちで一杯です。選手の皆さんも、ファンを大事にする気持ちがどんどん強くなってきているように感じています。 ...
【第4弾】歴史を越えてつながる サンダースとユニフォーム マネージャー/羽角国廣(4/28)
サンダースの歴史は、ひとつの工場から始まった 川﨑ブレイブサンダースに携わり始めた頃のことを教えてください。 私がチームに関わり始めたのは、川崎ブレイブサンダース(以下サンダース)の起源にあたる、東芝小向工場バスケットボール部の頃です。私は東京五輪が行われた1964年から小向工場で働き、バスケ部に参加しました。最初は選手として、その後はマネージャーや審判として、チームやバスケットに携わってきました。 部の設立は、私が入社する15年ほど前になります。小向工場バスケットボール部は、東芝工場の一つだった小向工場を拠点に、バスケ好きの従業員が集まって設立した社内サークルでした。当時はもちろん、工場に体育館はなく、敷地内にゴールを立てて練習していたのをよく覚えています。工場はその頃、非常に需要があったテレビをメインとして作っていたため、従業員数は5,000人を超えており、さまざまな運動部が立ち上がっていました。その中にバスケ部があったというわけです。 バスケ部の発足から、チームがどのようにして拡大していったのか教えてください。 設立後は従業員が増えることで部員が増えていったり、1955年には関東実業団連盟(現・社会人連盟地域リーグ)に加盟したりと、次第に活動の規模が大きくなっていきました。 また、1965年頃から、もっと強くなるためにと、会社の夏季連休などを利用して遠征を始めました。大会を見ては上手な人に声をかけ、社員として引き抜くことで、優秀な選手を確保したんです。当時設計担当部長だった方がバスケ経験者で、練習や人事面でもいろいろとサポートしていただいたのが大きかったです。 当時は女子チームが非常に強く、体育館を持っていたので使わせてもらうことも多々ありました。男子は1975年に日本リーグ(現 B.LEAGUE)の2部に昇格しましたが、女子は男子よりもずっと前から日本リーグに所属していたんです。 その後、着々と力をつけたチームは、1982年に転機を迎えました。初の外国人選手だったカウワン選手が大活躍し、1部リーグに昇格したんです。今でも彼の活躍は目に焼き付いています。誰も彼を止められず、一人で50点以上決めていたんですから。 他にも印象に残る活躍をし、チームの成長に貢献した選手は多くいます。例えば、1995年に加入した北選手と節政選手。北選手の外からのシュート、節政選手のゲームメイク。本当に素晴らしかったです。 意志を受け継ぐ、赤色のユニフォーム 歴代のユニフォームについて、その変遷と思いがあれば教えてください。 ユニフォームについてお話しをする前に、まずはチーム名についても触れておきます。 東芝のカラーである赤色をテーマに、チーム名が『レッドサンダース』と改名されたのが1991年のことです。サンダースという部分は、小向工場が電波機器事業だったことが由来になっています。さらに、約10年後のリーグ優勝した2000年に、勇敢なプレーをするという意味で『ブレイブサンダース』にチーム名を変更しました。この頃はまだ“川崎”がついていませんが、さらに先の2016年にB.LEAGUE となったことにより、地域に根ざした運営を行うということで 『川崎ブレイブサンダース』になりました。 実はこうやって、チーム名は何度も変わっています。同じようにユニフォームも数え切れないくらい変わってきました。しかし、唯一ずっと変わらないのが“赤色”です。グッズやアリーナも赤で統一しており、これだけはずっと受け継がれている歴史や意志のようなものを感じています。今のサンダースの“ブレイブレッド”にも、しっかり刻まれているのではないでしょうか。 未来に向かって、これからも繋げていきたい思いはありますか? 絶対的に忘れてはいけないのが、川崎という街に根付くように、意識しながら活動していくことです。『川崎ブレイブサンダース』というチーム名をファンの方も意識してくれていると思いますし、川崎に愛されるチームであってほしいと思います。そのためにも、子どものころから入れる、子どもクラブを始めたので、継続していきたいです。 サンダースファミリーへのメッセージをお願いします。 まずは応援に来てくださるみなさんに、心からありがとうと言いたいです。本当に熱心に応援してくださり、とにかくありがたいです。私からファンの方に、直接お礼を言う機会がないので、接する機会を作って、直接しっかり伝えていきたいです。 サンダースファミリーの熱気は本当にすごいです。ユニフォームを身にまとって、グッズも身につけて、そういった方がアリーナにいると、やはりチームとしての士気は高まります。歓声が上がり、アリーナが一つになる瞬間は、「ありがとう」という気持ちで一杯です。選手の皆さんも、ファンを大事にする気持ちがどんどん強くなってきているように感じています。 ...
【第3話】サンダースの楽しみ方と ユニフォームを着こなすコツ(4/26)
近くで見ているからこそ感じる“一体感” アシスタントMCの役割を教えてください。 試合前のインフォメーションと試合間のイベントMCがメインです。試合中は、サンダースファミリーと一緒に応援しながら、次の出番の準備をしています。今は就任してから2シーズン目で、まだまだうまくできている自信はありませんが、とにかく「勝ってほしい」「応援したい」という気持ちを大切にして取り組むようにしています。 アシスタントMC以外にも、サポートクリエイターとしてSNSでの発信をしています。どうすればより多くの人にサンダースを知ってもらえるか、応援してもらえるかを自分で考え、動画を作成しているので、自由度が高くとても楽しいです。とくに、IRIS(チアリーダーズ)さんとコラボすることや、サンダースファミリーと動画を通じてつながることがうれしく、やりがいを感じながら取り組ませていただいています。 サンダースの魅力や見どころを教えてください。 MC目線で一番の魅力は、会場でしか味わえない一体感や熱量です。いつも近くで見させていただいていますが、動画で見るのとはやはり大きく違うと感じます。 もちろんB.LEAGUEの試合は、どこのチームも熱いですが、サンダースの試合は別格です。その理由は、初めて来た人を置いていかない配慮にあると思っています。始まる前には応援の方法をわかりやすく説明し、試合中にはバスケットの難しいルールを場内のモニターに都度表示します。そうすることで疎外感を生まず、会場のみんなが同じ気持ちで応援できるようになり、サンダースファミリーの一体感を生み出していると思います。 ファン目線では、全員で戦うチームなので見ていて楽しいという点です。チームワークや仲間意識、そういった熱くなれる要素があるので、応援のしがいがあります。全員で立ち向かって勝利を勝ち取ったときは、涙が出るほどの感動があるんです。 サンダースは生活に欠かせない存在 ユニフォームを着こなすコツを教えてください。 プライベートでアウェー戦を見に行くことがあるのですが、そういったときに意識したいのはブレイブレッドを活かしたコーディネートにすることです! ユニフォームがしっかり目立つためには、他のアイテムをシンプルにするといいと思います。カジュアルなパンツやスカートはもちろん、実はワンピースなどにも合うんです。意外となんでも合うので、気軽にいろいろ試してみるといいかもしれません。 また、オシャレに着こなすのであれば、今季流行しているストリート系と合わせるのがオススメ。すぐに踊れそうな、ゆったりとしたジーンズや、大きめサイズのトレーナーともピッタリです。他にも私が注目しているのは、フーディの上からユニフォームを重ねるコーディネートです。サンダースファミリーにそういうふうに着ている方がいらっしゃって、今度真似したいなと思っています! 他にもオススメのグッズや、ほしいグッズがあれば教えてください。 私のお気に入りはメガホンです。メガホンを持って応援すると、大きな音が出るので、気持ちが一緒に盛り上がります。応援に行くときは、必ずユニフォームを着て、メガホンを持って行くようにしています。 ほしいアイテムは、毎日身につけられるという点で、しっかりとサンダースを意識できるスマホケースです。私が愛用しているアイテムの一つにステッカーがあり、今はスマホにつけて使っています。そういったアイテムの種類が増えると、サンダースがより身近になるので、毎日のモチベーションアップにつながり、楽しく過ごせると思います! サンダースファミリーへのメッセージ 2シーズン目に入り、サンダースファミリーの方から、SNSでコメントやメッセージを送ってくださる機会が増えました。私のことを少しずつ覚えていただけて、とてもうれしいです。ありがとうございます!みなさんの応援でチームも会場も盛り上がり、私も一緒に熱くなれます。 これからもっと一体となってサンダースの応援をしていけるよう私も頑張ります! 私にとっての、川崎ブレイブサンダース サンダースだからバスケを好きになり、スポーツの楽しさを教えてもらいました。アウェーの試合も見に行ったり、見逃したシーンをスマホで見返したり、日々の中にサンダースがあります。一緒に喜び、ときには悔しい思いもしますが、今となっては生活の一部。欠かせない存在です。
【第3話】サンダースの楽しみ方と ユニフォームを着こなすコツ(4/26)
近くで見ているからこそ感じる“一体感” アシスタントMCの役割を教えてください。 試合前のインフォメーションと試合間のイベントMCがメインです。試合中は、サンダースファミリーと一緒に応援しながら、次の出番の準備をしています。今は就任してから2シーズン目で、まだまだうまくできている自信はありませんが、とにかく「勝ってほしい」「応援したい」という気持ちを大切にして取り組むようにしています。 アシスタントMC以外にも、サポートクリエイターとしてSNSでの発信をしています。どうすればより多くの人にサンダースを知ってもらえるか、応援してもらえるかを自分で考え、動画を作成しているので、自由度が高くとても楽しいです。とくに、IRIS(チアリーダーズ)さんとコラボすることや、サンダースファミリーと動画を通じてつながることがうれしく、やりがいを感じながら取り組ませていただいています。 サンダースの魅力や見どころを教えてください。 MC目線で一番の魅力は、会場でしか味わえない一体感や熱量です。いつも近くで見させていただいていますが、動画で見るのとはやはり大きく違うと感じます。 もちろんB.LEAGUEの試合は、どこのチームも熱いですが、サンダースの試合は別格です。その理由は、初めて来た人を置いていかない配慮にあると思っています。始まる前には応援の方法をわかりやすく説明し、試合中にはバスケットの難しいルールを場内のモニターに都度表示します。そうすることで疎外感を生まず、会場のみんなが同じ気持ちで応援できるようになり、サンダースファミリーの一体感を生み出していると思います。 ファン目線では、全員で戦うチームなので見ていて楽しいという点です。チームワークや仲間意識、そういった熱くなれる要素があるので、応援のしがいがあります。全員で立ち向かって勝利を勝ち取ったときは、涙が出るほどの感動があるんです。 サンダースは生活に欠かせない存在 ユニフォームを着こなすコツを教えてください。 プライベートでアウェー戦を見に行くことがあるのですが、そういったときに意識したいのはブレイブレッドを活かしたコーディネートにすることです! ユニフォームがしっかり目立つためには、他のアイテムをシンプルにするといいと思います。カジュアルなパンツやスカートはもちろん、実はワンピースなどにも合うんです。意外となんでも合うので、気軽にいろいろ試してみるといいかもしれません。 また、オシャレに着こなすのであれば、今季流行しているストリート系と合わせるのがオススメ。すぐに踊れそうな、ゆったりとしたジーンズや、大きめサイズのトレーナーともピッタリです。他にも私が注目しているのは、フーディの上からユニフォームを重ねるコーディネートです。サンダースファミリーにそういうふうに着ている方がいらっしゃって、今度真似したいなと思っています! 他にもオススメのグッズや、ほしいグッズがあれば教えてください。 私のお気に入りはメガホンです。メガホンを持って応援すると、大きな音が出るので、気持ちが一緒に盛り上がります。応援に行くときは、必ずユニフォームを着て、メガホンを持って行くようにしています。 ほしいアイテムは、毎日身につけられるという点で、しっかりとサンダースを意識できるスマホケースです。私が愛用しているアイテムの一つにステッカーがあり、今はスマホにつけて使っています。そういったアイテムの種類が増えると、サンダースがより身近になるので、毎日のモチベーションアップにつながり、楽しく過ごせると思います! サンダースファミリーへのメッセージ 2シーズン目に入り、サンダースファミリーの方から、SNSでコメントやメッセージを送ってくださる機会が増えました。私のことを少しずつ覚えていただけて、とてもうれしいです。ありがとうございます!みなさんの応援でチームも会場も盛り上がり、私も一緒に熱くなれます。 これからもっと一体となってサンダースの応援をしていけるよう私も頑張ります! 私にとっての、川崎ブレイブサンダース サンダースだからバスケを好きになり、スポーツの楽しさを教えてもらいました。アウェーの試合も見に行ったり、見逃したシーンをスマホで見返したり、日々の中にサンダースがあります。一緒に喜び、ときには悔しい思いもしますが、今となっては生活の一部。欠かせない存在です。
【第2話】ユニフォームのエコ素材のハナシ(4/21)
レプリカユニフォームに使用されている、高機能リサイクル素材 まずは、川崎ブレイブサンダースとの関わりについて教えてください。 川崎ブレイブサンダース(以下、サンダース)のレプリカユニフォームの素材に、当社のリサイクルポリエステル「ECOPET®」を採用いただいています。サンダースファミリーの皆さまに非常に愛されている ユニフォームということで、とても嬉しく思っています。当社は「ECOPET®」を1995年より製造しているのですが、現在では様々な企業や団体に多くの製品、用途で採用いただいています。リサイクルにおいて重要なのは、 きちんと分別すること。たくさんの人が集まるスポーツ施設や音楽イベントにおけるペットボトルなどのリサイクル分別回収の運営にも携わり、来場者の方々にリサイクル、分別することの大切さを知ってもらう取り組みにも力を入れています。 ECOPET®とはどのような素材なんでしょうか。 使用済みペットボトルや、従来廃棄されていたポリエステル繊維くず、衣料品などから生み出されるリサイクルポリエステルです。「リサイクル素材だから品質が悪いのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、通常のポリエステルと同じように品質の良い、また機能性をもつ素材にすることができます。例えば、ソフトな風合いで保温性とストレッチ性のあるスウェット素材にしたり、吸汗性と速乾性のあるインナー素材にしたり、スポーツウエアとして必要な機能を持たせることもできますよ。すでにお持ちのレプリカユニフォームが、実はリサイクルポリエステルでできていると気づいていない方も多いのではないでしょうか。 機能性とエコ を両立した素材なんですね。 まさにその通りです!実際、スポーツウェア、ファッション衣料、ボール、シューズ、さらには寝具、カーテン、障子紙など、さまざまなシーンで使われているんです。当社の名刺も、実はECOPET®100%でできています。 住み続けられる川崎、ファミリーと一緒にできること サンダースがユニフォームにECOPET®を採用することに、どのような期待を寄せていますか? スポーツチームは地域のファンの方々の応援があってこそ成り立つものですので、地域密着・地域活性化は大切なキーワードだと思っています。サンダースは「&ONE」というプロジェクトを通じて、SDGsの17の目標の一つである「住み続けられる街づくりを」の達成に力を入れていますね。実際に地域の方々と連携した様々な取り組みをされていて、本当に素晴らしいと思います。そして、その街の持続的な発展のためには自然環境との共存も必要です。ECOPET®でできることは限られていますが、原料にもなるペットボトルの分別について、ユニフォームを見るたびに行動につながるきっかけになると嬉しいです。 ECOPET®を通じた環境への取り組みについて、今後の展望をお聞かせください。 ECOPET®の事業をスタートした1995年当時と比較して、現在は多くの人が環境問題を自分ごととしてとらえ、行動できる時代になりました。しかし、また新たな課題も感じていて。生活者がいくら環境にいい製品を選ぼうと思っても、情報がまだまだ少なく、結果的に選べていないと思うんです。当社のような提供側からの情報発信も重要だと感じていますので、環境にいい製品だとわかるように情報発信にも力を入れていきたいと考えています。 最後にサンダースファミリーへのメッセージをお願いします 「&ONE」をはじめとするサンダースファミリーのエコ活動が、やがては川崎市民全体に広がっていったらいいですね。一人ひとりの意識や行動が、住み続けられる川崎をつくり、そしてそれは地球環境を守ることにつながります。そのきっかけは、実はたった一本のペットボトル、たった一本の繊維くずかもしれません。一つ一つの行動は小さくても積み重ねが大切ですので、一緒に「住んで幸せな川崎 」をつくっていきましょう! 私にとっての、川崎ブレイブサンダース サンダースは、スポーツを応援する楽しみを教えてくれた存在です。私は小学生のときにミニバスケットボール部に所属していましたが、それ以来長らくバスケから離れていました。今回のご縁をいただいてから、サンダースの活躍を目にするたびに、ファミリーを含めたチームの一体感にとてもワクワクさせてもらっています。B.LEAGUEで初めてECOPET®を採用してくださったサンダース。これからも応援しています!
【第2話】ユニフォームのエコ素材のハナシ(4/21)
レプリカユニフォームに使用されている、高機能リサイクル素材 まずは、川崎ブレイブサンダースとの関わりについて教えてください。 川崎ブレイブサンダース(以下、サンダース)のレプリカユニフォームの素材に、当社のリサイクルポリエステル「ECOPET®」を採用いただいています。サンダースファミリーの皆さまに非常に愛されている ユニフォームということで、とても嬉しく思っています。当社は「ECOPET®」を1995年より製造しているのですが、現在では様々な企業や団体に多くの製品、用途で採用いただいています。リサイクルにおいて重要なのは、 きちんと分別すること。たくさんの人が集まるスポーツ施設や音楽イベントにおけるペットボトルなどのリサイクル分別回収の運営にも携わり、来場者の方々にリサイクル、分別することの大切さを知ってもらう取り組みにも力を入れています。 ECOPET®とはどのような素材なんでしょうか。 使用済みペットボトルや、従来廃棄されていたポリエステル繊維くず、衣料品などから生み出されるリサイクルポリエステルです。「リサイクル素材だから品質が悪いのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、通常のポリエステルと同じように品質の良い、また機能性をもつ素材にすることができます。例えば、ソフトな風合いで保温性とストレッチ性のあるスウェット素材にしたり、吸汗性と速乾性のあるインナー素材にしたり、スポーツウエアとして必要な機能を持たせることもできますよ。すでにお持ちのレプリカユニフォームが、実はリサイクルポリエステルでできていると気づいていない方も多いのではないでしょうか。 機能性とエコ を両立した素材なんですね。 まさにその通りです!実際、スポーツウェア、ファッション衣料、ボール、シューズ、さらには寝具、カーテン、障子紙など、さまざまなシーンで使われているんです。当社の名刺も、実はECOPET®100%でできています。 住み続けられる川崎、ファミリーと一緒にできること サンダースがユニフォームにECOPET®を採用することに、どのような期待を寄せていますか? スポーツチームは地域のファンの方々の応援があってこそ成り立つものですので、地域密着・地域活性化は大切なキーワードだと思っています。サンダースは「&ONE」というプロジェクトを通じて、SDGsの17の目標の一つである「住み続けられる街づくりを」の達成に力を入れていますね。実際に地域の方々と連携した様々な取り組みをされていて、本当に素晴らしいと思います。そして、その街の持続的な発展のためには自然環境との共存も必要です。ECOPET®でできることは限られていますが、原料にもなるペットボトルの分別について、ユニフォームを見るたびに行動につながるきっかけになると嬉しいです。 ECOPET®を通じた環境への取り組みについて、今後の展望をお聞かせください。 ECOPET®の事業をスタートした1995年当時と比較して、現在は多くの人が環境問題を自分ごととしてとらえ、行動できる時代になりました。しかし、また新たな課題も感じていて。生活者がいくら環境にいい製品を選ぼうと思っても、情報がまだまだ少なく、結果的に選べていないと思うんです。当社のような提供側からの情報発信も重要だと感じていますので、環境にいい製品だとわかるように情報発信にも力を入れていきたいと考えています。 最後にサンダースファミリーへのメッセージをお願いします 「&ONE」をはじめとするサンダースファミリーのエコ活動が、やがては川崎市民全体に広がっていったらいいですね。一人ひとりの意識や行動が、住み続けられる川崎をつくり、そしてそれは地球環境を守ることにつながります。そのきっかけは、実はたった一本のペットボトル、たった一本の繊維くずかもしれません。一つ一つの行動は小さくても積み重ねが大切ですので、一緒に「住んで幸せな川崎 」をつくっていきましょう! 私にとっての、川崎ブレイブサンダース サンダースは、スポーツを応援する楽しみを教えてくれた存在です。私は小学生のときにミニバスケットボール部に所属していましたが、それ以来長らくバスケから離れていました。今回のご縁をいただいてから、サンダースの活躍を目にするたびに、ファミリーを含めたチームの一体感にとてもワクワクさせてもらっています。B.LEAGUEで初めてECOPET®を採用してくださったサンダース。これからも応援しています!
【第1話】ユニフォーム制作秘話(4/17)
“先駆け”であるサンダースの期待に応え続けるために サンダースのユニフォームをデザインするに至った経緯を教えてください。 お仕事でご一緒する機会の多い島田ネオンの森山さんが、アリーナ (川崎市とどろきアリーナ)のネオンを制作されており、川崎ブレイブサンダース(以下 サンダース)とつなげていただいたのが始まりです。僕が学生時代バスケをやっていて、バスケが好きだったということから、ちょうどデザイナーを探していたサンダースを紹介していただきました。偶然にも担当の方が、YARのことを知ってくださっていて、ぜひお願いしたいと言っていただけたので、とても嬉しかったです。2020年シーズンから始まり、現在は4シーズン目を一緒に制作しています。 デザインを始める際に、どのような要望がありましたか? アシックスさんとサンダースでテーマを決めて、こちらに依頼が来るという流れなのですが、今季は“自然を模様にする”という和柄の文化にヒントを得て、『朝霧』で表現してほしいという要望でした。 初めの打ち合わせのときに、山に朝霧がかかっている写真を見せていただき、これをモチーフにしてほしいと言われたときは、かなり難しいテーマだなと思いました(笑)。 しかし、テーマを紐解いていくうちに、霧というのが“形のないもの”や、“薄かったり、濃かったりするもの”という、いくつかキーワードが浮かび上がってきたので、それをイメージしたグラデーションを取り入れたいと考え始めました。ユニフォームの肩やパンツに入っているグラデーションが、きれいな一定なグラデーションではなく、まだらなものになっているのはモチーフが朝霧だからです。 ユニフォームの根底にあるテーマは他にもありますか? NBAの昔のチームを見てみると、色とリブとロゴだけのような、とてもシンプルな作りをしているんです。そういったクラシックスタイルをデザインのベースとして取り入れたいという要望はずっといただいています。ただ、それはすごく難しいことで、見え方によってはデザインされていないように見えてしまいます。なので、最小限のデザインにおさえつつ洗練させていく、デザインしないカッコ良さというのをとても意識しています。 また、サンダースはB.LEAGUEの中でも、さまざまなことにおいて“先駆け”であることを意識しているため、同じようにデザイン面でも“先駆ける”ことを意識しています。 どういった点で“先駆け”を意識していますか? ユニフォームのデザインは、ユニフォームの規定上 シビアな決まりがあるため、デザインできる箇所が多くありません。しかし、一度はダメ元でやりたい放題やってみようと思い、最初の頃にそのままチェックに出してみたことがあります。結果は赤字がたくさん入って返ってきました(笑)。そこから調整して、シンプルでも納得のいくデザインに落ち着いたのですが、多くの制限がある中で、どうやって毎年の変化をつけていくかというのは、そのときから今に至るまでもずっと課題だと感じています。 B.LEAGUEがこれからもっと盛り上がることで、少しでもユニフォームのデザインが自由になれば、ファンが見てもっと楽しめるようになる気がしています。その先駆けにサンダースがなれると嬉しいです。 実は、今もダメだろうなと思いながら、幅広くさまざまなデザインを提出しています(笑)。それによって、自由度が上がったわけではないですが、自分の中で挑戦していくことで新しいデザインにつながることもあります。現在は4シーズン目を制作していて、そういった挑戦のおかげもあり、毎年変化をつけられていると思っています。 今季のユニフォームデザインについて、一番のこだわりポイントはどこでしょうか? サンダースは、地域密着やファン(サンダースファミリー)の方を何より大事に考えているので、そういった要素を取り入れたいと考えていました。『朝霧』を表現するにあたっては、ただのグラデーションではなく、まだらなグラデーションにしたということを先ほどお話ししました。それを構成する要素として、大小さまざまなドットを使用しています。その大小さまざまなドットが、サンダースファミリーの一人ひとりを表現しており、それらが重なることで選手の背中を押すというストーリーをデザインしています。 選手のモチベーションを上げ、バスケをする多くの子どもに届けたい どのような方にユニフォームを着てほしいですか?また、着た人にどのような気持ちになってほしいですか? バスケに限らず、スポーツを見ているとユニフォームが目につくことは多いと思います。たとえば、チームが強いとか弱いとかに限らず、「あのチームのユニフォームがかっこいい」と話題に上がることもあります。僕はそういった見方をされているということも、ユニフォームをデザインする上で大切にしたいと思っています。 学生が、「あそこの制服がかわいいから、カッコいいから、あの高校へ行きたい」というように、B.LEAGUEを目指す選手が「あそこのユニフォームかっこいいから、あそこのチームに入りたい」と思ってもらいたいです。プレーする選手には、うちのチームはユニフォームにもこだわっていて、かっこいいよねって思ってもらい、シンプルにモチベーションが上がるものであってほしいです。 選手以外でも、バスケをするときにレプリカのユニフォームを着ることがあると思いますが、そういうときに選ばれる一枚であってほしいとも思います。僕も学生の頃にバスケをするときは、NBAの好きなチームのユニフォームや、好きじゃないチームでもカッコいいユニフォームを着ていました。そういうふうに、サンダースのユニフォームを着てプレイする子どもたちが増えればとても嬉しいです。 サンダースファミリーへのメッセージをお願いします。 デザインでできることは、限られてはいますが、それはデザインでしかできないことです。ファンとチームを繋ぐ一つのツールとして、デザインがあってくれたらいいなと思っています。 そして、これからもっとB.LEAGUEが盛り上がったときに、サンダースが先駆けや象徴になれるよう、クリエイティブの面からチームの役に立てればうれしいです。これからも、サンダースのユニフォームデザインをしているということに誇りを持ってデザインしていきます。 私にとっての、川崎ブレイブサンダース...
【第1話】ユニフォーム制作秘話(4/17)
“先駆け”であるサンダースの期待に応え続けるために サンダースのユニフォームをデザインするに至った経緯を教えてください。 お仕事でご一緒する機会の多い島田ネオンの森山さんが、アリーナ (川崎市とどろきアリーナ)のネオンを制作されており、川崎ブレイブサンダース(以下 サンダース)とつなげていただいたのが始まりです。僕が学生時代バスケをやっていて、バスケが好きだったということから、ちょうどデザイナーを探していたサンダースを紹介していただきました。偶然にも担当の方が、YARのことを知ってくださっていて、ぜひお願いしたいと言っていただけたので、とても嬉しかったです。2020年シーズンから始まり、現在は4シーズン目を一緒に制作しています。 デザインを始める際に、どのような要望がありましたか? アシックスさんとサンダースでテーマを決めて、こちらに依頼が来るという流れなのですが、今季は“自然を模様にする”という和柄の文化にヒントを得て、『朝霧』で表現してほしいという要望でした。 初めの打ち合わせのときに、山に朝霧がかかっている写真を見せていただき、これをモチーフにしてほしいと言われたときは、かなり難しいテーマだなと思いました(笑)。 しかし、テーマを紐解いていくうちに、霧というのが“形のないもの”や、“薄かったり、濃かったりするもの”という、いくつかキーワードが浮かび上がってきたので、それをイメージしたグラデーションを取り入れたいと考え始めました。ユニフォームの肩やパンツに入っているグラデーションが、きれいな一定なグラデーションではなく、まだらなものになっているのはモチーフが朝霧だからです。 ユニフォームの根底にあるテーマは他にもありますか? NBAの昔のチームを見てみると、色とリブとロゴだけのような、とてもシンプルな作りをしているんです。そういったクラシックスタイルをデザインのベースとして取り入れたいという要望はずっといただいています。ただ、それはすごく難しいことで、見え方によってはデザインされていないように見えてしまいます。なので、最小限のデザインにおさえつつ洗練させていく、デザインしないカッコ良さというのをとても意識しています。 また、サンダースはB.LEAGUEの中でも、さまざまなことにおいて“先駆け”であることを意識しているため、同じようにデザイン面でも“先駆ける”ことを意識しています。 どういった点で“先駆け”を意識していますか? ユニフォームのデザインは、ユニフォームの規定上 シビアな決まりがあるため、デザインできる箇所が多くありません。しかし、一度はダメ元でやりたい放題やってみようと思い、最初の頃にそのままチェックに出してみたことがあります。結果は赤字がたくさん入って返ってきました(笑)。そこから調整して、シンプルでも納得のいくデザインに落ち着いたのですが、多くの制限がある中で、どうやって毎年の変化をつけていくかというのは、そのときから今に至るまでもずっと課題だと感じています。 B.LEAGUEがこれからもっと盛り上がることで、少しでもユニフォームのデザインが自由になれば、ファンが見てもっと楽しめるようになる気がしています。その先駆けにサンダースがなれると嬉しいです。 実は、今もダメだろうなと思いながら、幅広くさまざまなデザインを提出しています(笑)。それによって、自由度が上がったわけではないですが、自分の中で挑戦していくことで新しいデザインにつながることもあります。現在は4シーズン目を制作していて、そういった挑戦のおかげもあり、毎年変化をつけられていると思っています。 今季のユニフォームデザインについて、一番のこだわりポイントはどこでしょうか? サンダースは、地域密着やファン(サンダースファミリー)の方を何より大事に考えているので、そういった要素を取り入れたいと考えていました。『朝霧』を表現するにあたっては、ただのグラデーションではなく、まだらなグラデーションにしたということを先ほどお話ししました。それを構成する要素として、大小さまざまなドットを使用しています。その大小さまざまなドットが、サンダースファミリーの一人ひとりを表現しており、それらが重なることで選手の背中を押すというストーリーをデザインしています。 選手のモチベーションを上げ、バスケをする多くの子どもに届けたい どのような方にユニフォームを着てほしいですか?また、着た人にどのような気持ちになってほしいですか? バスケに限らず、スポーツを見ているとユニフォームが目につくことは多いと思います。たとえば、チームが強いとか弱いとかに限らず、「あのチームのユニフォームがかっこいい」と話題に上がることもあります。僕はそういった見方をされているということも、ユニフォームをデザインする上で大切にしたいと思っています。 学生が、「あそこの制服がかわいいから、カッコいいから、あの高校へ行きたい」というように、B.LEAGUEを目指す選手が「あそこのユニフォームかっこいいから、あそこのチームに入りたい」と思ってもらいたいです。プレーする選手には、うちのチームはユニフォームにもこだわっていて、かっこいいよねって思ってもらい、シンプルにモチベーションが上がるものであってほしいです。 選手以外でも、バスケをするときにレプリカのユニフォームを着ることがあると思いますが、そういうときに選ばれる一枚であってほしいとも思います。僕も学生の頃にバスケをするときは、NBAの好きなチームのユニフォームや、好きじゃないチームでもカッコいいユニフォームを着ていました。そういうふうに、サンダースのユニフォームを着てプレイする子どもたちが増えればとても嬉しいです。 サンダースファミリーへのメッセージをお願いします。 デザインでできることは、限られてはいますが、それはデザインでしかできないことです。ファンとチームを繋ぐ一つのツールとして、デザインがあってくれたらいいなと思っています。 そして、これからもっとB.LEAGUEが盛り上がったときに、サンダースが先駆けや象徴になれるよう、クリエイティブの面からチームの役に立てればうれしいです。これからも、サンダースのユニフォームデザインをしているということに誇りを持ってデザインしていきます。 私にとっての、川崎ブレイブサンダース...